ISO 55001(アセット)

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アセットマネジメントシステム

AMS(Asset Management System)
ISO55001:2014(JIS Q 55001:2017)

近年、先進国においては社会インフラの老朽化とその維持管理が大きな課題となっています。例えば道路、橋梁、トンネル、空港、港湾、上下水道施設やファシリティーとしての学校、病院、プラントなどは、損傷や劣化が軽微な段階で適切な維持・補修を行うことにより長寿命化、ライフサイクルコストの低減が期待できます。しかし、短期的コストの低減のため維持補修を先送りすれば将来世代が膨大な維持補修費用を負担することになります。

ISO55001は、組織がもつアセットを、コストとリスクとパフォーマンスの3つのバランスを考慮し、そのライフサイクル期間で最大の資産価値を生み出すことを目的として制定されたアセットマネジメントの国際規格です。

 

ISO55000シリーズの主な規格について
ISO55000シリーズの主な規格には次のようなものがあります。

ISO55000:2014 (JIS Q 55000:2017)
<アセットマネジメント-概要、原則及び用語>

ISO55001:2014 (JIS Q 55001:2017)
<アセットマネジメント-マネジメントシステム-要求事項>

ISO55002:2014 (JIS Q 55002:2017) ISO55002:2018 (JIS Q 55002:2021)
<アセットマネジメント-マネジメントシステム- JIS Q 55001の適用のための指針>

ISO55001の概要

この資産価値の最大化を実現するために、ISO55001規格は次のような要件を満たしたアセットマネジメントシステムの構築と運用を求めています。

①組織全体の方針・目的を確立し、現場レベルでのPDCAと整合されたマネジメントシステムであること。

②戦略的アセットマネジメント計画を策定し、その計画に従って実施レベルでのアセット管理計画を策定すること。

③組織全体のPDCAを上手く回していくための支援の仕組みをつくること。

④システムとして、継続的な改善を計画し実施すること。

認証分野カテゴリー

カテゴリー サブカテゴリー
運輸 鉄道輸送
水上輸送
自動車輸送
(航空輸送を除く)
一般公共インフラ
ユーティリティ
施設

 

導入に期待される効果

ISO55001の導入により、次のような効果が期待されます。

  • アセットマネジメントの改善、効率化、高度化
  • アセットマネジメントに関する第三者説明能力の強化
  • インフラの包括委託管理を請け負う事業やPFI事業への参画への有利性
  • インフラ、プラントの海外輸出の促進

ISO55001にでてくる代表的な用語

用語の定義は、ISO55000(概要、原則、用語)より抜粋しています。

アセット:
組織にとって潜在的に又は実際に価値をもつ項目、物又は実体(価値は有形/無形のもの、財務的/非財務的なものがある。)

アセットマネジメント方針:
トップマネジメントによって正式に表明されたアセットマネジメント分野での組織の意図及び方向付け

アセットマネジメント目標:
組織の目標及びアセットマネジメント方針と一貫したアセットマネジメントの目標

アセットマネジメント計画:
アセットマネジメントの目標を達成するために、個々のアセット又はアセットのグループ化について必要とされる活動、資源及び時間を規定する文書化した情報

アセットの例
  • 道路道 路
  • 港湾港 湾
  • 空港空 港
  • 下水処理場下水処理場
  • 建物建 物
  • 学校学 校
  • 病院病 院
  • プラントプラント

アセットマネジメントシステムのPDCAサイクル

アセットマネジメントシステムのPDCAサイクル

審査認証の基本的な流れ

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